そういえば
3月一杯で21世紀の鉄腕アトムが終了したようです。
今回のシリーズは今までのリメイクシリーズと比べて結構斬新な設定が加えられているような気がしました。
たとえば、足のジェット噴射口の変形プロセスをはっきりと見せたり、指先のレーザとか左腕のサイコガン?等七つの力も以前の物より強力になっていたように思いました。
私の知る限りアトムのリメイクはジェッターマルスを含めて今回で3回目だと思います。
前回のリメイクではアトラスをアトムの兄弟ロボットという設定において、途中機体換装の荒技まで繰り出してアトラスを成長させたことが印象的でした。
ところで、この21世紀の鉄腕アトムは「アストロボーイ」というサブタイトルが付いています。そして、かつて先行放送時には英語版であったように記憶しています。そこで思い出すのは鉄腕アトムはアメリカにおいて「アストロボーイ」の名前で放映されたことがあったのです。
この放送を見たアメリカの少年達はその生来の合理性から一つの疑問に行き当たりました。
それは「子供のロボットが何故、大人のロボットに勝てるのだろうか?」という疑問です。
そういわれてみれば、アメリカのアニメ等で一番若いヒーロは高校生のスパイダーマンで、後はたいてい大人だったりします。翻って我が日本のアニメは視聴者の世代に近いところに主人公を設定、子供の主人公が大人の悪人を倒すという構図が当たり前となっています。
そして、おそらくそれは桃太郎、金太郎、一寸法師と言った子供が主人公のおとぎ話を聞いて育った我々はそういった、子供が大人をやっつけるというシチュエーションを受け入れやすい素地が幼児期から形成されている物と思います。そして、そういったおとぎ話を持たないアメリカ人は受け入れることができないと言うことなのかもしれません。
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