2006.04.12

「ニューワールド」試写会

もう先週になりますが、映画「ニューワールド」の試写会に行ってきました。

前日に見た「イーオンフラックス」とは打って変わり、地道な作品です。

映像の美しさには定評のある監督の作品だけに「イーオンフラックス」の作り物の世界とはひと味もふた味も違った、自然の世界がそこには広がっていました。

この作品はアメリカでは神話的に有名な「ポカホンタス」の物語を映像化したもので、ネイティブアメリカンの娘と開拓者のイギリス人将校の恋と別れの物語を美しい映像をバックに綴ったものです。

個人的にはこの作品を見て、森麟太郎の「舞姫」をちょっと思い出しました。ただ、こちらのヒロインにはもっと違った結末が用意されているようですが…

終盤近く、かつての恋人と広々とした庭園で対峙したヒロインは一つの結論に辿り着きます。そこに至るまでの苦悩と悲しみのすべてが結実したヒロインの行動は誇り高く美しいものではなかったでしょうか?

それにしても最初の開拓者達はかなり悲惨な境遇の中、切り開いていったのですね

タイトルの「ニューワールド」ですが、新天地に辿り着いたイギリス人達にとっての「ニューワールド」であるとともに、それまで平和に暮らしていたネイティブアメリカン達、そしてヒロインにとってもそれまでとは違った世界、まさに「ニューワールド」の出会いの物語をよく表していると言えるかも知れませんね

オフィシャルサイト:http://www.thenewworld.jp/

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2006.02.18

『かもめ食堂』:小林聡美・片桐はいり・もたいまさこ

『すいか』の小林聡美・片桐はいり・もたいまさこの3人が再共演!
オールフィンランドロケの脱力系・ハートフルストーリー!

かもめ食堂

原作はこの映画のために作家・群ようこが書き下ろした同題の小説(幻冬舎刊)。

★story★

ぷっくり太ったカモメたちがゆるりと青空を飛ぶ、北欧の港町ヘルシンキ。その町の片隅に小さな食堂がひっそりたたずんでいました。そこは日本人女性サチエ(小林聡美)が店主をつとめる『かもめ食堂』。

看板メニューはおにぎり。しかし、来る日も来る日もお客さんは来ない…。唯一来るお客さんといえば日本おたくのフィンランド青年“トンミ・ヒルトネン”くらい。

ある日、中年男性(マルック・ペルトラ)がやってきて、サチエにおいしいコーヒーの淹れ方の呪文「コピ・ルアック」をこっそり教えて去っていきます。彼は一体何者?

そんな毎日にもめげずに毎日食堂を開店するサチエのところに日本人女性・ミドリ(片桐はいり)とマサコ(もたいまさこ)もやってきて…何となく訳アリそうな人々が集まる『かもめ食堂』。

これから一体どうなるの?

小林聡美、もたいまさことそろえば、どうしても思い出すのが伝説の傑作シチュエーションコメディ「やっぱり猫が好きですね。片桐はいりはドラマ「すいか」でこの二人と競演。「猫」の室井滋とはまた違った形で、新トリオを結成しました。そして、今回の作品は云うまでもなくその3人がフィンランドという北欧のいわば入り口の国を舞台に人情味あふれるドラマを展開していきます。

北欧と言えば、私は10年ほど前にデンマークを訪れたことがあります。10月のデンマークはもうすっかり冬の様相を呈し、コートなしではかなり寒かったと記憶しています。そんな、気候の中、町中を歩いていると目にはいるのはオープンカフェに陣取り、道行く人々を眺めながらのんびりとビールをすすっている人たちの姿でした。

道沿いに何件も立ち並ぶ、カフェの店頭に設置されたテーブルに座り日がな通りを眺めて過ごす…これが私の持つ北欧に棲む人たちのイメージだったりします。

img1カモメ食堂

公開は2006年3月11日

公式サイトhttp://www.kamome-movie.com/

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2006.02.16

ヒストリー・オブ・バイオレンス

img2『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで正義の勇者アラゴルンを演じ、一躍注目を浴びたヴィゴ・モーテンセンと『シークレット・ウィンドウ』の出演などで知られる実力派女優・マリア・ベロ。また、脇を固める俳優もエド・ハリスやウィリアム・ハートなどのオスカー常連俳優が支えている。

本作はアメリカ中西部を舞台としたデヴィッド・クローネンバーグ監督の新境地ともいえる作品に仕上がっており、愛と暴力、そして家族のサスペンス・ミステリーの傑作である。

物語 アメリカの片田舎でダイナーを営むトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)と弁護士のエディ(マリア・ヴェロ)は子供たちと静かに幸せな生活を送っていた。

しかし、ある日夫のトムの経営するダイナーに強盗が押し入ったことからすべてが一変する。従業員や客を守るために、正当防衛で強盗を殺したトムは一躍メディアからヒーローに祭り上げられる。また、すぐに元の静かな生活に戻れると考えていたトムだったが、その数日後、彼の経営するダイナーにフォガティ(エド・ハリス)と名乗る目のえぐれた男が訪れるのだった…、トムのことを、まるで昔から知っているかのような口ぶりで『ジョーイ』と呼んで。彼はその後も執拗に付きまとい、エディは不安にかられる。そしてある日はエディに『俺は奴を知っている。なぜ、あんなにも人を殺すのがうまいのか、ジョーイに聞いてみろ』と言い放つ。

信頼と不安の間で揺れ始めるエディ…『あなたは私が愛したトムではないの?img1あなたは本当に今まで何人もの人を殺してきたの?』

家族への危機が迫ったとき、幸せな生活は序々に壊れ始めていく…。

2006年3月11日公開
主演のヴィゴ・モーテンセン&マリア・ベロが2月22日に来日します

公式サイト:http://www.hov.jp/

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2004.09.16

でたらめな発言

朝、ワイドショーを見ていると自身の書いた著に対して
「読みもしないのにでたらめと云われた」
と言うニュアンスの発言が報道されていた

しかし、私の記憶ではその発言をした人物は
「でたらめが書いてあるから読まなかった」
とコメントしていたと思う

ここで、論点になるのはその発言者が
彼の本を「でたらめと」評価したかどうかという点だと思います。

しかし、彼はまわりから「でたらめが書いてある」と言われたから
「読まなかった」と自身で本に対して評価は下してはいない体裁を
とっています。

したがって、本の著者が言うところに「読まずにでたらめと云った」
と言う表現は間違いであると言えないでしょうか?

まぁ、彼としては出版して1年ほど経った作品が今回の出来事で
再びスポットライトを浴び、あわよくば重版を重ねることが出来ると
踏んでいた矢先の彼の発言ですから過敏に反応せざる得なかったんでしょうね

しかし、この件で一番卑怯なのは「読まなかった」と発言した彼ではないでしょうか?なぜならば、直接的には本を「でたらめ」とは批評していませんが他者の評価を引用することにより、自身の行動を決定する際にその評価を採用したとあかしています。

この発言を聞いたものは彼の発言者が問題の本をでたらめと考えていると捉えていると推論せざる得ません。

すなわち彼は直接的に批評して自身に問題が降りかかることを避けつつ問題の本に対するネガティブキャンペーンをワイドショウというマスメディアをただで利用して実行したわけですね

そして、この発言に乗せられてくってかかった著者は自らそのネガティブキャンペーンに知ってか知らずか協力してしまうと言う間抜けな構図が見て取れるのは屈折した考え方でしょうか?

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2004.09.03

人間の証明

最近、人間の証明がお気に入りだったりします。
もちろん、原作は余りに有名な森村誠一の作品ですね。かつて松田優作主演で映画化されました。TV化されたときは誰が刑事役をやったんでしたっけ?林隆三?…っなわけないですね
角川映画の方はそれまで「狼の紋章」等のアクションスター的要素が前面に出ていた松田優作を、どちらかというと演技派に位置づけた貴重な作品でした。
ダメ男の息子役は岩城滉一だったように記憶しています…違う可能性も高いんですがあまり気にしないでください、あくまで私のイメージにおける話ですから
ちなみにこの岩城滉一ですがこの時期に麻薬で捕まったイメージが強いんですがそれはどうなんでしょうね?ちょうど同じ時期にジョー山中も捕まっているんで撮影中に吸っていたんでしょうね
旧TVシリーズの方で特筆すべき事としては犯人の娘役を当時まだ可憐だった岸本加世子が演じていたんですね。今ではすっかりおばさんキャラが定着した感の強い彼女ですが今見るとやっぱり…以下自粛
果たして落とすことは出来るのでしょうか?
なかなか目が離せませんねぇ

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2004.09.02

サンダーバード実写版

映画の日と言うこともあり、予てから見たいと思っていたサンダーバードの実写版を見てきました。
何故、わざわざ実写版と断っているかと云えば…

オープニングに期待していたんですが、気が付くとトレーシアイランドは敵の手に落ちていました。どうやら、まどろっこしい前半部を飛ばしていきなりクライマックスからの上映のようです

この時、私の腕時計が確実に45分の時の流れを指し示していたことは秘密です

いやぁ、予想以上に良かったです。登場人物があの1号や2号を模した帽子を被った奴だったらどうしようと密かに心配していたんですがちゃんとしたマシンが実際に動いていました。

子供の頃は2号のファンだったんですが、今見るとやはり1号が一番かっこいいですね

最も、3号に至っては中に鉛筆が入っているんじゃないかと今でも疑っていたりはしません…多分

きっと続編も作られることでしょう

サンダーバード

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2004.08.24

山南死す

山南さんと言えばヤマトの3代目艦長で…って違いますね

脚本に三谷幸喜を迎え、主役の近藤勇をSMAPの香取慎吾が演じる等、全般に良い評判を聞かない今回の大河ドラマですが私は結構好きでずっと見てきました。

もっとも、私の中で新撰組の配役と言えば

  • 近藤勇:鶴田浩二
  • 土方歳三:栗塚旭
  • 沖田総司:島田順二(草刈正雄はNG)
  • 源さん:左右田一平

ちなみに今回のエピソードで主役を張っているのは山南敬助なんですが、私の中では高橋長英のイメージが強すぎて当初、あまりなじめなかったりしました。

しかし、33回という回数見てきて次第にこの山南敬助がかなり好きになってきていたようです。

そして、今回の切腹です。

ラスト、トシの泣き顔には結構来るものがありました。

NHK 公式サイト:さらば友よ!山南敬助との別れ

後、芹沢鴨と言えば遠藤達郎だったりします…偏っているかな?

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2004.07.04

失われる力

遙か昔からヒーロは自身の力を喪失するという自体に直面してそれを以下に打ち破るかというテーマに挑戦してきました。

思い出せるだけでも
・スーパーマン
・ナショナルキッド
・帰ってきたウルトラマン
・ジャンボーグエース
そして、今回のスパイダーマンがあげられますね

力を喪失するパターンには2週類あるようです。
1.敵の策略により力を失う
 スーパーマン、ナショナルキッド
2.自らのモチベーションが下がり力を行使できなくなる
 帰ってきたウルトラマン、ジャンボーグエース、スパイダーマン

しかし、何故ヒーロは一度その力を失う必要があるのでしょうjか?

どうも、あまりに強いヒーロは力を失う事により、人間性を見る者に
主張しようとしているのではないでしょうか?

そうする事でヒーロとの距離感を縮めようとしているのかもしれません。

ところで、私が初めてこの力の喪失エピソードに出会ったのは「ナショナルキッド」であることは間違いないと思います。特に印象に残っているのは力を失ったキッドが薬を調合して、飲み、そして壁抜けに挑戦しては繰り返し失敗するシーンです。最終的には成功したのでしょうが、何度も挑戦する姿は今でも私の脳裏には克明に残っています…もっとも、本来の映像とは似てもにつかない内容になっているような気もしますが…

今回のスパイダーマンは自らの存在意義に疑問を持ったことによりその力を失ってしまいます。そして、彼はその事実を受け入れてしまい、コスチュームをゴミバケツに捨て去ってしまいました。
裏町の薄汚れたゴミバケツからはみ出すスパイダーマンのマスク…未だかつてこれほどの衝撃的シーンがあったでしょうか?
暗転後、画面に現れたピータにはそれまでの暗い影が見事に払拭されているようです。明るさあふれる笑顔の好青年と変身しています。ある意味、スパイダーマンへの変身以上に大変身といえるかもしれませんね

そんな生まれ変わり、幸せを謳歌しているかに見えたピータがヒーロに立ち返るきっかけはやはり愛する人を守りたいというどちらかというと個人的な事情というところが新世紀のヒーロらしいということでしょうか?

何にしても、全ては第3作への橋渡しという感の強い一作ではありましたね。

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2004.04.14

懐かしい音楽

昨夜、いつものようにTVを見ているときの話です。

例によって、チャンネルを変えながらおもしろそうな番組を物色している(ザッピングというのかな?)と、妙に聞き慣れた懐かしい曲が聞こえてきました。

忘れもしません。この曲を初めて聞いたのは小学校1年の時だったと思います。何て云うか、あまりの衝撃に学校で書かされた作文の題材にこの番組を取り上げ、あまつさえ原稿用紙1枚のところを追加して2枚書くと言う暴挙に至らしめた作品だったりします。

そういえば、最近は昔の作品がかずかずとリニューアルして登場しますが新しい企画が行き詰まってしまったと云うことではないですよね?

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2004.03.17

座頭市

座頭市をやっと見ました.前評判に違わず、中々面白い作品ですね.

特にたけしと浅野の対決は三船と仲代の対決以来の背筋が凍るほどの名シーンだったと思います.また、タップダンスも同じタップをやる一人として楽しめました.

座頭市といえば勝新太郎ですが、たけしの座頭市も中々侮りがたいものがありますね.シリーズ化とかしないんでしょうかねぇ

不覚にも監督は北野武で主演はビートたけしになっていることに気づいていませんでした.他の北野作品も同じみたいですね.

考えて見ると勝新の方は海を渡ると唐人剣くらいしか記憶に残っていなかったりします.特に海を渡るは大魔神とのカップリングだったせいか、記憶もあいまいだったりするのはご愛嬌ということで…

ちなみに安田道代(2代目女三四郎?)のファンであることは秘密だったりします.

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